透明なゆりかご 講談社 新刊漫画を無料で読む方法 性虐待に向き合う産婦人科マンガ
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透明なゆりかごレビュー 30代女性
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絵の雰囲気からほんわかと温かく、
アットホームな感じの医療漫画かと思いましたが、
実際はシビアで暗い内容もたくさんでてきて、
主人公の抱える心の問題も明らかになってくる 深みのある漫画でした。
流産、中絶、死産など出産に関わるシビアな現実を、
主人公独自の若くて瑞々しいフィルタを
通して見ることができるところが気に入っています。
直視するのが辛い内容も、どこか中立的で
さらりと描かれているため、読みやすいです。
看護高校３年生の×華（ばっか）は母親のすすめで
産婦人科院の見習い看護師として働くことになりますが、
そこで色々な形の出産や中絶という現実に向き合い、
深く考えながら成長していきます。
×華（ばっか）の発達障害が時には大失敗に繋がりますが、
患者さんにとってプラスになることもたくさんあって、
こんな看護師さんがいても良いなと思えました。
普通の感覚を持っていないからこそ、
普通の看護師が踏み込めない心の領域に軽々と入ってしまえるのでしょう。
×華（ばっか）を見ていると、一体「普通」って何なんだろう？
誰がそんな枠を決めたんだろう。
はみ出した人間を病気扱いして除外して、
そんな世界は本当に正しいのだろうか、と考えてしまいます。
×華（ばっか）の心の問題についても後々詳しく描かれていくので、
多方面から見て興味深い漫画だと思います。
