シュート！（講談社）大島 司デビュー作をレビューしてみた

シュート！レビュー　３０代女性

シュート！は

まんが王国

で無料試し読みできます。

 

高校サッカーを舞台に繰り広げられる青春ストーリー。
主人公・トシは、憧れの先輩・久保と同じチームになるために、
掛川高校へ入学します。

本編の久保の姿は、誰もが憧れる設定になっていますが、
時折挟まれる番外編、久保嘉晴の伝説で描かれる、
少し天然だったりボケっとしていたりという久保の姿のほうが、
身近な存在に思えて印象的です。

トシと中学時代にトリオを組んでいた
二人も同じ高校に入学したが、
それぞれの事情からサッカー部には入らない場面は少しもどかしく、
まさに青春といった印象です。

その二人を、いずれトシの情熱が動かし、
再びトリオを組んで全国を目指していく様は熱いものを感じます。

比較的序盤での重要人物の死で、
チームがバラバラになっていくのが悲しく、
自分がマネージャーになったような気分で読み進めていました。

現実味がなさすぎて泣けなかった
というセリフが胸に響きました。

苦難を乗り越え、再び全国を目指す中、
序盤では目立たなかった新たな主将、
神谷にスポットが当たるようになり、
最初は感じなかったカッコ良さを感じるようになりました。

思春期ならではの恋愛模様や、サッカーに打ち込む姿に、
自分の青春時代を思い出します。

それと同時に、もっと青春したかった思いが、物語にのめり込ませてくれます。
最初から最後まで自分の学生時代を思いだし夢中になれる作品です。

 

当時、少年ジャンプ派の人は少年マガジン連載のシュート！を
知らない人もおられるので、ぜひ

まんが王国

で　シュート！　を検索してみてください。