町でうわさの天狗の子 岩本ナオ 漫画ネタバレ 無料で読んでレビューしてみた
町でうわさの天狗の子 レビュー40代女性
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最近、少女漫画ってちょっと人気が出ると、
映画だ、ドラマだって実写化されますよね。
制服の高校生カップルの話、多いです。
アレもコレも何か似たような話なんじゃないかなと思ってしまいがちです。
しかし、やれるもんなら実写化してみぃ~という少女漫画が、この「町でうわさの天狗の子」です。だって、天狗の子なんですよ。主人公の秋姫は天狗のパパと人間のママのハーフなんですもの。顔はかわいいけど、怪力の持ち主。
ふくろうはしゃべるわ、狐や狸はイケメンに変身するわ…
もう、奇想天外なんですが、すっごく面白いのです。
まず、秋姫を取り巻くクラスメートたちが個性的。
西城秀樹を彷彿とさせる男の子や、
気が強い化粧品屋の看板娘。
秋姫がほのかに思いを寄せるタケル君は
イケメンだけどオツムがちょっと残念。
あと、秋姫を守るナイト役の瞬ちゃんは天狗の修行に熱心。
そんな人たちが織りなすファンタジックコメディです。
かつてない少女漫画です。ギャグのセンスも秀逸。
作者さんは、民俗学をよく勉強したんだと思いますよ。
天狗のことについてとても詳しく描いてあります。
最初は、のほほんとしたお話なんですけど、
終盤になるにつれて壮大なスケールの物語へと進化していきます。
何度読み返しても新しい感動を得ることができる傑作です。
12巻完結、全巻読めます。