ライアー×ライアー 講談社 金田一蓮十郎 兄と弟と繰り広げる禁断のラブストーリー
レビューア40代女性
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レビュー1
「弟が私に恋をした」
なんて刺激的な言葉と
「このマンガがすごい!」
に入賞していたことで購入しました。
ノリで友達の高校時代の制服を借りて街に出た湊は、
義理の弟・透と街で偶然出会い、惚れられてしまいます。
初めは冗談で、直ぐに「嘘」と言うつもりで
湊は透と付き合うようになるのですが、
透の一途な気持ちに絆されて
なかなか言い出せないようになってしまいます。
両親の再婚前はとても仲良くしていた幼い二人ですが、
ある問題から湊は透を避けるようになってしまいす。
家では避け合うようになった二人ですが、
湊が女子高生に変装して付き合うようになると、
気を使うことなく話せ、透の良さが分かるようになってきた湊。
透の良さに気づくと、今度は女子高生の自分に向けられる
透の好意に気持ちがかき乱されるようになり…。
来るもの拒まずで何人もの女性と関係を持っていた透が、
湊が変装した「みな」と付き合うために、
全ての女性関係を切る一途な様子は見ていて切なくなり、
嘘をついている湊の迷いや罪悪感、
でも透と自然に付き合えることの喜びなど、
複雑な描写が丁寧に描かれており、
淡々と進んでいく物語に引き込まれてしまいます。
みなと透としての関係だけでなく、
湊と透の関係も少しずつ変化してく様子は手に汗握ります。
いつホントの事を言うのか、いつバレるのか、手に汗握りながら二人のことを見守りました。
レビュー2
渋谷を歩いていたときに、仲の悪い義理の弟・透にバッタリ会ってしまい、
気まずさから他人のふりをしてしまうことから始まった物語です。
湊も女子高生を演じながら
今まで気づかなかった透への気持ちに気付いていくのですが、
この2人の関係が愛おしく、ときにもどかしくもあります。
湊そのものを受け入れてほしいと
強く思うようになる気持ちの変化に共感し、
胸がぎゅっとなりました。
絵のタッチが柔らかで優しいので気に入っています。
その姿に素直な気持ちをぶつける透も可愛くて、
心がほんわかする漫画です。
透は本当にこの女子高生が義理の姉の湊だと
知らずに付き合ってるのだろうか?
気づかない方がおかしいので、
本当は何もかも知っていて、湊は踊らされているのではないのか?
と、読み始めたら気になってしまい、きっと一気に読んでしまうと思います。