風光る 渡辺多恵子 月刊flowers 無料で最新刊を読む方法 新撰組に女性剣士は実在したのか
風光る レビュー 30代女性
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「風光る」のあらすじ | ストーリー
時は幕末。文久3年(西暦1863年)の京都。富永セイは、兄と父を「幕府を倒し天皇政治を起こそうとする長州勤皇派」に殺されてしまう。仇を討とうと考えたセイは、長州勤皇派に対立して兄が入隊したかった、壬生浪士組の入隊試験を受けた。そのために、名前を神谷清三郎とかえ、性別も男と偽った。なんとか入隊を許され、副長助勤の沖田総司の下に付くことができた清三郎。ところが、まわりはケダモノのような浪士だらけ。頼りにしていた沖田総司も自分が考えていた人物とはちがっていて幻滅してしまう。沖田総司 だけではなく壬生浪士組自体、あてにならないと思い、夜にこっそり抜けだそうとした清三郎はそこで…!?
レビュー1
舞台は幕末の京都。主人公の富永セイは討幕派の志士に家族を殺され、
かたき討ちのため男性と性別を偽って、
後の新選組である壬生浪士組へと入隊します。
彼女の新撰組内配属先はあの有名な沖田総司率いる一番隊。
激動の幕末を、信念をもって真の武士になろうと
奮闘する一人の女性の物語です。
父親の影響で歴史物が大好きになり読み始めましたが、
想像していた以上に描写が繊細かつ緻密で一話一話の作りがとても細かい!
史実とフィクションの織り交ぜ方がとても絶妙で、
史実に忠実な点でも、新選組ファンの方も納得されるのではないでしょうか。
どこまでが史実なのか、読んでいてたまに分からなくなります。
私もこの漫画で新選組にどはまりし、
史跡巡りまでするようになりました!
歴史物に興味がなくても、
一人ひとりのキャラクター設定がしっかりしているので、
青春グラフィティの漫画としても読めると思います。
沖田総司はじめ、土方歳三、近藤勇、斎藤一など
個性豊かなキャラクターに囲まれていて、
ハーレム状態(笑)
でもそんな羨ましい状態を微塵も感じさせない、
作者の書き方が素晴らしいです。
人として、時には女性としての恋心を持ちながら、
でもただただ武士として生きていこうとする、
その一本気な姿に尊敬や切なさも感じながら、
つい読んでしまうお話です。
で42巻までの大ボリュームを楽しめます!