虐待の連鎖の中で~自分以外の女が嫌いな女たち~漫画あらすじネタバレレビュー
レビュー内容
虐待の連鎖の中で~自分以外の女が嫌いな女たち~漫画の詳細
虐待の連鎖の中で~自分以外の女が嫌いな女たち~漫画を無料で読む方法
この漫画はebokjapanで無料試し読み可能です
サラっと描かれる虐待系の漫画の中では絵柄がどぎつく恐怖感を覚えます。
男女の関係を描く漫画が多い柏屋コッコさんの漫画なのでそこら辺の描写がリアルです。
虐待の連鎖の中で~自分以外の女が嫌いな女たち~の内容
「この世で一番女に嫌われる女は“自分以外の女が嫌いな女”」母からそう教え込まれ虐待を受け続けた亜美は、自分を慕う娘にも母と同じように虐待を繰り返す。連鎖する虐待の報いが亜美を襲う!! (この作品は破滅する女たち vol.1に収録されています。重複購入にご注意ください。)
レビュー1
【虐待の連鎖の中で~自分以外の女が嫌いな女たち~】
母親に虐待されて育った亜美。
その亜美が母親になった今、
自分がされたのと同じように愛娘を虐待している。
虐待は悪い事とは思いつつ、
「自分が娘を愛せないのは母親のせい」と責任転嫁。
やはり虐待は連鎖してしまうものなのでしょうか。
どうやったらこの負の連鎖を断ち切れるのでしょうか。
亜美は学生時代、エスカレートする母の虐待を恐れ、
逃げるように家を飛び出した。
そして途方に暮れて公園にいたところ、
声を掛けてきた男達に乱暴されてしまう。
その後結婚し娘を授かるが、離婚。
夫の借金を背負わされ、幼い娘を抱え
水商売で稼ぐいっぱいいっぱいの毎日。
「全ての女性が憎い!」
母親が言っていた言葉が亜美にもよくわかる。
水商売でも同僚の客を取ったの取ってないのと
常にトラブルを起こす有り様。
絵に描いたような不幸な人生。
そして周りにまで不幸を撒き散らしている。
一度でも幸せを感じたことがあるのだろうか?と
読み進めるほどに切なくなってしまう。
そんな亜美が、水商売の客・村と出会う。
いかにもエリートサラリーマンといった雰囲気。
「私…育ち悪いし、家出して親とは絶縁状態だし」
と告白する亜美を優しく包み込む。
そして、亜美は身も心も村に捧げて…。
この後いよいよ怒涛の展開が始まります!
亜美と村は幸せになれるのか!?
亜美の娘は救われるのか!?
村の亜美に対する気持ちは本物なのか!?
個人的には、出生で人生が決まるなんて、
あって欲しくないです。
頑張れば人生が切り開ける事を証明して欲しい。
晴れて虐待の連鎖が断ち切られ、
亜美も娘も幸せになって欲しい。
…果たして結果はいかに!?
レビュー2
虐待の連鎖の中で~自分以外の女が嫌いな女たち~
「女は怖い!!」
もうそう叫ばずにはいられない作品です。
よく女友達に「かわいい子紹介してよ」と言うと
決まってその子より落ちる子を連れてくるので
うすうす思ってましたが、
やっぱり女は多かれ少なかれ
「自分が一番」なジコチューな生き物なのだ!
と思わざるを得ません。
それほどこの漫画を読んでいると、
女性に対するおぞましさが襲ってきます。
主人公の母親の自分の娘への虐待は、
そんなオンナのDNAがさせてるのかもしれません。
もう手をつないで歩いている親子を
「微笑ましい」と見れなくなってしまう・・!
と読み始めのうちは思っていました。
ですがこの母親の心の葛藤や苦悩が
丁寧に描かれていますので、
単なる「虐待ママ」から
「人生を真剣に考える自立した女」へと
成長していく過程が、非常に考えさせられます。
ちょっとキツイ言い方をすると、
虐待する母親の漫画で
傷の舐めあいをしたい人がこれを読むと、
予想外のガツンとした一発を食らうかもしれません。
あるいは自分よりもヒドイ境遇を読んで
今の自分を慰めたいという人には
読み進めるのが辛くなるかもしれません。
それほど、虐待という思いテーマを通して
ひとりの大人の心の成長を描いた良作だと
個人的には思っています。
レビュー3
虐待の連鎖の中で~自分以外の女が嫌いな女たち~
自分以外の女が嫌い。
わたしの母もそうだったから…
確かにその影響が大きいかも
知れない…
母親から受けた教育…
今から考えたら虐待的な事も
多かった。
思春期をすぎ、少し女性として
意識し始めると、母親からの
虐待がひどくなってきた。
思い起こせば、父親が他に女を
作って出て行ってから虐待が
はじまった。
皆、望んで虐待をしているわけ
ではない。
心に大きな闇を抱え、どうしても
弱い部分から漏れ出てしまうのだろう。
本人たちではどうすることも
できないのかも知れない…
周りに少しでも本気で関わって
くれる人がいれば違ってくるはずだ。
母親はキャバクラで勤務しているが、
そこでも、自分以外の女を敵に回す。
もって生れた家庭環境のせいで
自分の母親と同じ道を進もうと
していた。
この負の連鎖はどうすれば食い止められるのだろう?
出会う男が1人でもまともであれば
良い方向に好転しそうだが…
どうしても同じようなどうしようもない
男を好きになってしまうのだ。
読んでいると女性は特に母親の影響が
大きいんだなと感じる。
そりゃ、あんな立派なものを
自分の体から産み出すのだから
父親なんて大したことできないなあ
と、いったところだろうか?