虐待される子供たち~連鎖する不幸の行方 なかのゆみ漫画あらすじネタバレレビュー
虐待される子供たち~連鎖する不幸の行方漫画の詳細
虐待される子供たち~連鎖する不幸の行方漫画を無料で読む方法
この漫画はebookjapanで無料試し読み可能です。
表紙からして痛々しいのですが
人気のなかのゆみ作ということでかたっぱしから読んでいます。
あなたの感想も聞いてみたいです。
一人で読んでると心が病んできます
虐待される子供たち~連鎖する不幸の行方 1巻の内容
「お母さん…お腹空いたよぉ…」隣家から聞こえる子供の泣き声 あなたにも届いてませんか? ―――段ボールに閉じ込められ実の母親に殺されかける娘を描いた「箱の中」、世界中の貧困村で起こっている悲劇、誘拐された先での性虐待を描いた「子供たちは闇に消える」、父親からの暴力によって不幸になってしまう義姉妹を描いた「虐待ヒエラルキー」―――虐待から生まれる不幸の連鎖を描いた衝撃の問題作3選!!
レビュー1
虐待される子供たち~連鎖する不幸の行方
「お母さん…お腹空いたよぉ…」
親から充分に食べ物を与えて
もらえない…
そんな声を聞くとゾクゾクしませんか?
か弱い子供が母親から正しく
愛情をそそがれないもどかしさ。
本編では、幼い子供がダンボールに
いれられ日常生活を送ります。
母親が留守中
父親は子供の面倒をみるのが嫌。
ダンボールの中に入れて上から
テープで締め切ってしまう。
もちろん中からは開けられないため
トイレにも行けずお漏らししちゃう。
やっと帰って来た母親は
お腹を空かせた娘に
与えたのはカチカチの…
「ソーメンでもかじってな」
湯がいてもない、棒状のまま
渡されたソーメン
それでも、喜んで食べる姿に
心を揺り動かされる。
それでもまたダンボールの中に…
翌日は公園で遊んでもいいことに。
日頃からろくに食べていないため
そこら辺のものを食べてしまう。
バッタを食べたり、ニラと
間違い水仙をかじったり…
近所の心優しい人に家へ招待される。
そこでは、今まで食べたことのない
「トンカツ」を食べ感動する。
しかもそれは自分と年齢が変わらない
ぐらいの少年がつくっていたのだ…
衝撃を受けた少女はもらった「アツアゲ」
を持ち帰るが…
食べたことのない「アツアゲ」を
果たして両親は食べさせてくれるのか?
このダンボール生活はいつまで
続くのか息が詰まる内容が続きます。
レビュー2
虐待される子供たち~連鎖する不幸の行方【分冊版】
「我が子をダンボールの中で飼う」
ペットの話ではありません。
立派な人間の子供の話です。
もったいないからとオシメを何度も使いまわし、
料理がめんどくさいからと乾麺を食えという非道な両親・・
もはやペット以下の扱いをされても、
頼るものが他にいない幼子はそれに従うしかありません。
どんなに非道なことをされても
生まれてからそればかりされているので、
もうそれが当たり前になってしまっている・・
自分の感じている世界がすべてなので、
この扱いが普通だと思い込んでしまうのが
児童虐待の怖ろしいところです。
常軌を逸した躾(しつけ)?ですが、
虐待夫婦にとってはこれが日常のようです。
”自分たちのしていることは正常である”
と考えています。
未熟な親こそが児童虐待問題の根本原因だと
このコミックを読んでいると痛感します。
ですが単純にこの両親が諸悪の根源だと
言えないのがこの問題の根深いところです。
彼ら自身も幼少期に親から虐待を受けており、
それを自分の子供にしているだけなのです。
なので彼らに罪悪感はありません。
それが小さいころからの”当たり前”なのだから、
どこにも疑う余地がないのです。
社会全体の取り組みとして、
彼ら未熟な親に「それは違うのだよ」という
教育をしてあげないと、不幸な連鎖が止まらないのではないでしょうか?
読み終えた感想としてはそれが第一でした。